肩こり

当店の施術では、肩こりでお悩みのお客様には、ヘッドスパと内臓調整をオススメしています。

体液の循環が滞っている場合、鍵となる部位は、首こわばりと内臓の働きです。


肩こりは、現代人にとって非常に身近な不調のひとつです。デスクワークやスマートフォンの長時間使用、ストレスや運動不足など、さまざまな原因で肩周りの筋肉が硬くなり、血行が悪くなることで生じます。東洋医学の視点から見ると、肩こりは単なる筋肉の緊張だけでなく、全身の「気・血・水」のバランスの乱れや、臓腑の不調が関わっていると考えられています。


肩こりの原因は大きく分けて三つのタイプに分類できます。

一つ目は「気滞血瘀(きたいけつお)」タイプです。これは、ストレスや長時間同じ姿勢を続けることで、気の流れが滞り、血行不良を引き起こして肩こりが生じる状態です。このタイプは、肩がガチガチに硬くなり、重だるさや頭痛を伴うことがあります。イライラしやすい人にも多く見られます。

二つ目は「痰湿(たんしつ)」タイプです。体内に余分な水分や老廃物がたまり、血液や気の流れを妨げることで肩こりを引き起こします。むくみやすく、体が重く感じることが多いのが特徴です。雨の日に肩こりが悪化する人や、冷え性の人にも多く見られます。

三つ目は「気血両虚(きけつりょうきょ)」タイプです。これは、エネルギー(気)や血液が不足しているために、筋肉に十分な栄養や酸素が行き渡らず、肩がこりやすくなる状態です。疲れやすい、顔色が悪い、めまいや立ちくらみがある人に多く、特に女性に多い傾向があります。


肩こりの対策としては、まず自分のタイプを知ることが大切です。気滞血瘀タイプには、ストレッチや軽い運動などで気血の流れを促進することが効果的です。また、深呼吸や瞑想を取り入れてストレスを和らげるのも良いでしょう。痰湿タイプの人は、体内の余分な水分を排出するために、利尿作用のある食材を意識的に摂ることが有効です。温かい飲み物や体を温める食材を取り入れることで、巡りが良くなります。気血両虚タイプの場合は、まずはしっかりと栄養を摂り、体力を養うことが大切です。無理な運動よりも、リラックスできる時間を確保し、十分な睡眠をとることを心がけましょう。


肩こりにおすすめの薬膳食材としては、まず「しょうが」が挙げられます。しょうがは体を温め、血行を促進する働きがあります。気滞血瘀タイプや痰湿タイプの人には特に効果的です。お茶に加えたり、料理の薬味として活用すると良いでしょう。


「なつめ」も肩こり改善に適した食材です。なつめには血を補う作用があり、気血両虚タイプの肩こりにぴったりです。また、心を落ち着ける作用もあるため、ストレスからくる肩こりにも効果が期待できます。おやつ代わりにそのまま食べたり、お茶に加えたりすると取り入れやすいでしょう。


「黒ごま」は、腎を補い、血行を促進する食材として知られています。特に慢性的な肩こりや、年齢とともに悪化してきた肩こりに効果的です。ヨーグルトに加えたり、和え物に使ったりと、日常的に取り入れやすい食材です。


「シナモン」も肩こりに有効な食材のひとつです。血行を促進し、冷えを改善する効果があります。痰湿タイプの人には特におすすめで、シナモンティーとして飲んだり、デザートに振りかけて摂取するのも良いでしょう。


「クコの実」は、血を補い、目の疲れを癒す作用があります。目の酷使による肩こりに悩む人に特に適しています。スープやサラダにトッピングとして加えるだけで、手軽に取り入れられます。


肩こりは単なる筋肉の問題ではなく、体全体のバランスの乱れが影響している場合が多いです。日々の生活の中で、自分の体質や状態を見極め、それに合った食材や生活習慣を取り入れることで、肩こりの改善だけでなく、全身の健康にもつながっていきます。


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